いよいよ11月「古都・奈良の文化財」ユネスコの世界遺産に登録されている春日大社で「第六十次式年造替」を迎えます!
「古都・奈良の文化財」としてユネスコの世界遺産に登録されている春日大社では、 2年余をかけて行われてきた「第六十次式年造替」が11月、いよいよクライマックスの正遷宮(しょうせんぐう)を迎えます。
ところで、「式年造替(しきねんぞうたい)」って何?
「式年造替」とは、定まった一定の年限において " 社殿を造り替える " という意味で、 春日大社では1200年前の創建以来、20年に一度営々と受け継がれてきた大切な行事です。
社殿や道具などもすべて真新しいものに造り替えて、神様に若々しい気持ちと活気に満ちたお力を発揮していただく大イベントです。
実際には、御本殿は国宝、多くの諸社殿は重要文化財に指定されているので、 文化財保護の法律によって新築にすることができません。 傷んだところを修理したり、御色を塗り替えたり、御屋根を葺き直したりという大修理が行われています。
これを保存修理といって、先人から受け継いだものを後世に伝えるという意味で、現代では大変意義深い行事となっています。
春日大社では1年365日、2200回以上がお祭り!?
2200回もお祭り?!と思いませんでしたか?
私、思っちゃいました。(;^_^A
で、調べましたら「まつり」の語源は動詞の「まつる」からきていて、 神様をお招きして、その場所にお鎮まりいただいた神様へご奉仕することが「お祭り」の本義と書かれています。
なので毎日朝と夕にお食事をお供えすることも「日供祭(にっくさい)」というお祭りの一つなのですね。(^ ^)
この至高最上のお祭りである「式年造替」が、神さまが御本殿にお還りになる本殿遷座祭の前後(2016年11月6日)まで、行われるそうですよ。
ご興味のある方はぜひこの機会に、千年以上にわたって日本の人々の信仰を集めてきた春日大社を訪れてみるのもいいかもしれませんね。
ところで、神社で男の神様か女の神様か見分け方ってご存知ですか?
実は、屋根の上にある「堅魚木 or 鰹木(かつおぎ)」と両端で交叉している「千木(ちぎ)」を見ればわかります。 外削ぎといってとがっている方が上向きなら男の神様、平らな面が上向きになっていれば女の神様のお社です。
神社を参拝するときは、屋根のむくりや形状に着目しても楽しいと思います。
楽しみ方の一つとして覚えておいてくださいね。
あっ、ご興味があれば西田敏行さん主演の「火天の城」っていうDVDを見られるといいですよ。 こちらは城郭建築ですが、宮大工さんの技と苦労が光る見所満載の映画です。
最後に…